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    欧州の動向(3) BOE 

     BOEは今年7月に8年続いたキング体制からカーニー体制に代わる。これを簡単ではあるが確認してみる。


    「カーニー氏とは何者か」

     319年という長い伝統を持つBOEで、初めて総裁に外国人が起用される。カーニーはカナダ人で、現BOC総裁。

     ゴールドマンサックス時代にロンドン支店に13年間勤務経験があり、また夫人がイギリス人らしく英国通であるらしい。

     カーニーは「中央銀行界のジョージ・クルーニー」という異名を持つ。英メディア関係者の中でも女性陣の受けが非常に良いらしい。まあ、他の中銀総裁と比較した限りではハンサムなの方なのだろう。ハンサムが得か損かは議論が分かれるかもしれないが、大損することはないだろう。

     なお英国では中銀総裁を募集する時には経済誌「エコノミスト」に広告が掲載され、条件を満たした人は誰でも応募出来る。今回は約50人が応募。


     オズボーン英財務相が同氏を次期総裁に決定した最大の理由は、BOCの銀行監督能力の手腕が優れていた点としている。

     リーマン・ショックによる世界規模の金融システム崩壊の影響で、英国では2つの大手銀行が一部国有化されたままで、納税者による負担は未だに続いているが、それと比較してBOCの監督手腕が優れていたためか、カナダの金融機関は国有化や政府による大規模な財政支出による援助なしに難を切り抜けたという経緯を評価。


    「英国の現状」

     2010年に現在の保守・自民連立政権が誕生した時に、キャメロン首相は緊縮財政策の遂行を最優先事項として取り上げた。その最大の理由は「英国のトリプルA格付けを守ること」である。

     しかし結果としては、予想以上に悪化した経済の低迷により、どんなに国を挙げて赤字削減に取り組んでもGDPそのものが伸びないので、景気は回復せず財政も悪化する一方という最悪の事態を生んでいる。

     なお、今年2月下旬にムーディーズが英国を格下げ。ポンド売りに拍車をかける。ちなみにS&PはトリプルAのままだが、見通しはネガティブである。


    「フォワードガイダンス制の導入」

     3/20にオズボーン英財務相が「2013年度予算案」を発表。今までの「物価安定の維持」に加え、「フォワードガイダンス制を導入」することが決定。8月に発行されるBOE四半期インフレーション・レポートから登場予定。

     ちなみにフォワードガイダンスとは、中央銀行が「現在の金融政策をいつまで継続するのか?」を事前に教えてくれること。声明文を通じて市場とのコミュニケーションを図りながら明確なシグナルを送ることを指す。これを最初に導入したのが、カーニー氏が現在総裁をしているBOCと言われる。


    「その他の取り組み」

     インフレターゲットには2つ案が出ており、決定はしていない。ひとつは現在のインフレ・ターゲットである2%という数字を変更する案。もうひとつは、インフレ・ターゲットという「ひとつの数字」を設定せず、「インフレ・バンド +1.0~3.0%」というバンド制を導入するという案。

     また金融政策目的を、現在の「物価安定の維持」を廃止して「名目GDP」を新たなターゲットとして導入するという噂もある。


    「マーケットの反応」

     市場予想としてはBOEの枠組みがどう変わろうと、緩和余地の拡大を念頭に置いた変更となると予想されるため、ポンド下落支持が多数派である。




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